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岐路

Photo by Getty Images
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レアル・マドリーがアンダルシアに沈む。

リーガ11節。
首位レアル・マドリーは、セビージャのホーム、ラモン・サンチェス・ピスファンに乗り込む。
セビージャは最悪の状態は脱したものの、いまいち波に乗り切れない状態が続く。
チャンピオンズリーグでもマンチェスターシティに連敗して後がなくなった今節、スタメンを大幅に変えてこのゲームに挑む。

ゲームは、もう100本以上コーナーキックを蹴っても得点できないバルサとは違い、この試合3本目のコーナーを、セルヒオ・ラモスが自分の脱臼している肩を、地面に打ち付けて放った執念のオーバーヘッドでマドリーが先制。

ただ、ここからセビージャの左サイドに据えられたウクライナ製の高性能爆撃機、コノプリャンカを中心に反撃を見せ、こちらもセットプレーから、この2年間全く才能を発揮できなかった“流浪のイタリア人”インモービレが起死回生の同点ゴールを決める。
イェブヘン・コノプリャンカ Photo by Getty Images
イェブヘン・コノプリャンカ Photo by Getty Images

チロ・インモービレ Photo by Getty Images
チロ・インモービレ Photo by Getty Images


それからは徐々にセビージャがペースを掴む。
マドリーは前線の3枚、ロナウド、ベイル、イスコに守備のタスクを課せられておらず、第一の防波堤たるディフェンスがないところで、パスワークと個人技に冴えるセビージャの攻撃のスピードアップを簡単に許し、狙いどころを絞れず疲労の蓄積が顕著になる。
本来なら、守備の構築からゲームの活路を見出そうとするマドリーのベニテス監督にとって、この「肉を切らせて骨を断つ」ようなやり方は不本意なのかもしれない。
ただ、世界最高のクラブは守備的な戦術など許してくれない。例え、優勝してもつまらないという理由で監督が解任されることすらこのクラブではたびたび起こりうる。

この戦術をやり切るには前線の圧倒的な決定力が必要だ。
針に糸を通すようなチャンスと呼べないチャンスすら確実にゴールに結びつける力。
昨シーズンまでは圧倒的な神通力でゴールを量産し続けたクリスティアーノ・ロナウド。
悲しいかな今シーズンのロナウドには、その力は今のところ備わっていない。
ボールの奪いどころを見つけられないマドリーは、石膏で足を固められたように自陣のゴール前に張り付けられ、後半2ゴールを奪われ陥落。

ベニテスにとって自分の信念、主張を殺して進む旅路。

TO BE OR NOT TO BE・・・。

次節にホームでのクラシコを迎えるマドリーにとっての岐路。

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