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J1クラブ2015補強選手を勝手にランキング付け〜サプライズ編〜

今年の夏に私が執筆した第1弾のランキング付けである「期待外れ編」は多くの方に見ていただき、とても感謝している。

「J1クラブ2015補強選手を勝手にランキング付け〜期待外れ編〜」


第2弾となる今回は、第1弾とは打って変わり、開幕前にそこまで大きな期待無かったものの、加入後に活躍した選手を抜粋してみた。これも私の個人的なものであることを前提に見ていただきたい。


5位 前田遼一 (磐田→FC東京)


Photo by Getty Images
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ザックジャパンとして2011年アジアカップの優勝メンバーである前田だったが、2013年にジュビロ磐田で降格を経験する。多数クラブからのオファーがあるも1年でのJ1復帰を目指し、初のJ2を戦うことを決めた。しかし、17得点を挙げるもチームは昇格を逃した。クラブへの契約満了と大幅な減俸提示のために、プロ16年目にして初の国内移籍を決断し、FC東京へとチームを移った。加入当初は、大ブレイクを果たした武藤嘉紀の陰に隠れ、思うような結果を残すことができなかった。1stステージでは13試合3得点と成績振るわず、移籍は失敗かと思われたが、2009年と2010年に2年連続得点王を獲得した男は伊達ではない。武藤がドイツへ移籍した2ndシーズンはレギュラーへ定着。エース放出と、その代わりに移籍してきた外国人選手の不調の穴を見事に埋めてみせた。FC東京の新たな攻撃の核として2ndステージは全試合フル出場を果たし6得点。FWとしては得点数は決して良いとは言えないが、プレーでの貢献度はとても高い。クラブ史上過去最高順位へと導いたFC東京の新エースである。




4位 六反勇治(横浜FM→仙台)


Photo by Getty Images
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今季横浜Fマリノスから移籍してきた仙台の守護神。昨年オフに仙台の絶対的なGKであった林卓人が、サンフレッチェ広島へ移籍した。その後はキーパーの定位置が決まらず、試行錯誤を繰り返した。結局2014シーズンは降格圏から勝点3差の14位と悔しい結果となる。そんな仙台が目星をつけたのが、アビスパ福岡でJ2を戦い、横浜に移籍するも出場機会に恵まれなかった六反だった。今季開幕から2節は昨年からゴールマウスを守る関がスタメンに選ばれ、ベンチスタートだったが、ナビスコカップで試合に出場すると完封に貢献。徐々にリーグ戦でも起用が増えると、仙台の不動のスタメンとして成長する。その目はハリルホジッチ監督の目にも止まり、東アジアカップ2015では追加招集を果たし、日本代表としての地位まで上り詰めた。188cmの大柄な体型を武器に、鋭い反射神経で強烈なシュートもストップしてしまう。さらに現代サッカーで重要視されるビルドアップの能力にも長けており、守備はもちろんのこと仙台のカウンターサッカーの攻撃へ切り替える1本目のパスを出すことができるゴールキーパーである。今季も仙台は14位と苦しんだが、来季はその実力に磨きをかけてクラブを一桁順位へと導きたい。




3位 竹内彬(千葉→名古屋)


Photo by Getty Images
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国士館大学を経て、2006年から名古屋に入団。センターバックだけではなく、サイドバックもこなすなど多くの監督に重宝された。2010年に名古屋でリーグ優勝を経験するも、個人としては浦和から移籍してきた田中マルクス闘莉王や新潟から来た千代反田充からポジションを奪うことができず。結果として不完全燃焼でシーズンを終える。そして、その年のオフに名古屋からジェフ千葉へと期限付きでの移籍を果たす。J2へと戦いの場を変える。移籍初年度には7ゴールを挙げるなど、攻撃面でも成長が見られた。翌年からジェフへ完全移籍すると、レギュラーとしてチームを引き締める役割を担い、全試合にフル出場を果たした。山口智とのセンターバックのコンビで、リーグ最少失点を記録する。惜しくも昇格プレーオフで敗退しJ1昇格はかなわなかったが、年間を通して安定した戦いを見せた。そして今シーズン、再びJ1の舞台へと帰ってきた。名古屋へ5年ぶりの復帰。当初では守備陣のバックアップとして期待されていたが、今季は33試合に出場。しかも出場した試合すべてフル出場し、警告はわずか1枚と素晴らしい成績を残した。




2位 武藤雄樹(仙台→浦和)


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今年日本人ででもっとも株を上げた選手といっても過言ではない。ベガルタ仙台では70試合6得点の男が、今季はその半分の34試合に出場し、得点数は倍の13得点。大ブレイクを果たしたシーズンであった。開幕当初はベンチスタートの日々が続いたが、仙台時代とは打って変わりボールを保持しながら戦う浦和のミシャサッカーと完全にマッチし、自分の地位を確立していく。徐々にゴールを増やし、チームの顔として成長した。さらに仙台時代の献身的な守備も怠ることなく、最後尾まで下がってプレッシングをかけにいく。その献身性を評価されて、夏場にはボランチのような位置を任されることもあり、プレーの幅を広げた。東アジアカップ2015で日本代表へ初招集されると、代表デビューからわずか4分で得点を決めるなど、日本に武藤雄樹という名前を知らしめた。その愛くるしいキャラクターでサポーターから人気があり、仙台時代のツイッターでの交流が浦和へ行ってもネタになっており、浦和サポーターから“武藤が得点したら寿司を食べる”という習慣まで植えつけた。1stステージではMVP級の活躍をし、浦和にタイトルをもたらした男だ。




1位 ドウグラス(徳島→広島)


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今シーズン、2年ぶりにチャンピオンとなったサンフレッチェ広島において、欠かせない存在へと成長をしたドウグラス。去年は徳島ヴォルティスに所属し、J1の舞台を経験するも、高崎や津田の前に及ばず、夏場にはアドリアーノとエステバンを獲得したため、京都サンガへ期限付き移籍を果たす。京都で活躍はしたがJ1昇格争いには絡めず、再びJ2を戦うこととなった徳島への復帰をした。広島は石原直樹が浦和へ、高萩洋次郎がウェスタンシドニーへそれぞれ移籍を果たし、攻撃の核を担っていた2人を放出することになった。そんな広島が目をつけたのがドウグラスだった。開幕当初それほど大きな期待はなかったドウグラスだったが、スタメンとサブを行き来しながら少しずつ結果を残すと、馴染み始めた2ndステージでは大暴れ。2度のハットトリックを記録するなど17試合で15ゴールと大活躍した。柴崎晃誠との徳島ホットラインを確立し、結果的には21得点を決めて、得点ランキングで大久保に次ぐ2位になるなど、昨年から大きく飛躍した年となった。Jリーグ優勝を果たし、クラブW杯へ出場すると、開幕戦のオークランドシティ戦では得点こそ無かったものの、攻守にわたり躍動してマンオブザマッチに選ばれた。



このように見ていくと、期待外れ編と同じようなタイプ分けができる。武藤やドウグラスは、前所属と現所属のクラブの戦術が異なっており、上手く合致してここまでのサプライズを起こした。六反は出場機会に恵まれず他クラブで成長し、前田や竹内のようにカテゴリーを一つ上にあげても、安定した成績を残すのは大変だ。何かがあって前所属クラブでは良い活躍ができずとも、元々の実力はどの選手にもあるはずだ。前評判があまり良くなかったとしても、活躍できるプレーヤーは無数に存在する。選手も例え成績が振るわなかったとしても、新天地に場所を移すことによってブレイクの第一歩となる可能性もある。

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コメントコメント

田川拓洋

田川拓洋 

良記事でした。じぶんも選手にフォーカスを当てた記事を書いているんですが、読者にとっても入りやすいし、何より受けがいいですよね。今後も楽しみにしております。

FujiK

FujiK 

ありがとうございます。そうですね、選手にフォーカスを当てた記事は書いていても情が移ったり、気持ちが入って書いてても楽しいです。今後も良い記事を書けるように頑張りたいです。

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