SOCCERKING OPINION

メニュー

鹿児島R優勝のジュビロ磐田 “勝者のメンタル”浸透へ

クラブ黄金期を支えた磐田の名波浩監督 Photo by Getty Images
クラブ黄金期を支えた磐田の名波浩監督 Photo by Getty Images
 スカパー!ニューイヤーカップ鹿児島ラウンドは、今季からJ1に復帰するジュビロ磐田が無傷の3連勝で優勝し、幕を閉じた。初戦の北九州戦ではFW斎藤和樹がヘディングを決め1-0、清水との「静岡ダービー」は両チーム無得点のままの試合終了間際、途中出場のFW小川航基がルーキーらしからぬ落ち着いた動きでゴールを決めた。最終戦はMFアダイウトンのヘッドとMF松井大輔の華麗なボレーの2発で鹿児島を降した。



 本大会はJリーグ開幕を前に戦力やチームの仕上がりを確認することができる貴重な機会。磐田は怪我人を除くフィールドプレーヤー全員を出場させ、サブや若手にも本番さながらの環境で自身をアピールさせた。しかし、大会前に「勝ちにこだわる」(名波監督)と語った通り、テクニカルエリアぎりぎりの位置で選手に指示を出し、監督自らチームを鼓舞。相手に決定機を与えたり、攻撃が上手く繋がらなかったり内容に不満が残る場面があったが、最終的には全試合で勝ち切った。
 
 鹿児島ラウンドを優勝し、最高のスタートを切った磐田。J2やJ3のチームが相手ではあったが、無失点で3連勝できたことは自信につながるだろう。得たものは賞金だけではないはずだ。J1昇格を決めた大分戦でもみせた「諦めない心」「全力で戦う」といった勝者のメンタリティが今大会でもみられた。「勝ちにこだわる」という言葉がチームに浸透しつつある。開幕まであと2週間。黄金期を支えた一人である名波監督のもと、「勝ち方」を知ったジュビロ磐田がJ1でどう戦うのか注目だ。

輝き放つ新加入組 / ボランチは候補6人で激戦区に 


活躍が期待される怪物ルーキーの小川 Photo by Getty Images
活躍が期待される怪物ルーキーの小川 Photo by Getty Images
 ここからはポジションごとに今大会に出場した選手を振り返る。システムは昨季と同じ4-2-3-1を採用。ただ、2列目中央に齋藤や松井が入った場合はセカンドトップの役割に近い印象。1トップにはFW森島康仁、齋藤、FW中村結城が順に先発として起用されたが、ゴールは齋藤の1得点のみ。シュートは数多く打てていただけに、決定力に課題が残る。逆に小川は清水戦の後半35分に途中出場すると、ゴールで結果を出した。今後の成長に期待がかかる。

 中盤の左サイドはアダイウトンの独壇場。まだ100%ではないものの調子はよさそうで、ドリブル突破でゴール前まで一人で持ち込む場面が多くみられた。右サイドには、MF松浦拓弥にベテランのMF太田吉彰、若手のMF清水貴文が先発。しかし、彼ら以上に衝撃を与えたのが大卒ルーキーのMF荒木大吾だ。清水戦で後半途中から投入された荒木は、胸トラップで元日本代表の本田拓也の逆をつき置き去りにすると、そのままペナルティーエリアに侵入。DFの股を抜いて小川にパスを出しゴールをアシストした。試合後のインタビューでは名波監督も「掘り出し物です」と評価。まだまだ守備や連携など未知な部分はあるが、きらりと光るプレーができる選手で、流れを変える切り札にもなるだろう。

 2列目中央で先発したのは齋藤、MF小林祐希、松井の3人。齋藤、松井は先発した試合でそれぞれ1ゴール。ゴール前で存在感をみせた。小林も得点こそ奪えなかったが守備では前線からのプレスを惜しまず、攻撃でも上手く両サイドにボールを散らすなど司令塔としての役割をきっちりと果たした。

背番号7を受け継ぐレフティーの上田 Photo by Getty Images
背番号7を受け継ぐレフティーの上田 Photo by Getty Images
 ボランチでは、昨季途中からレギュラーに定着したMF川辺駿がゴール前へ何度も顔を出し、攻撃を活性化。左SBとの二足の草鞋を履くDF宮崎智彦も攻守にハードワークし、好調をアピールした。今年からボランチとして試されている松浦は、持ち前のキープ力と前への突破力で中盤の底から攻撃を組み立てた。他にも、名波の後継者と呼ばれ背番号「7」を背負うMF上田康太、攻撃センスが光る新潟から復帰の山本康裕、昨季は怪我で出場機会のなかったチームキャプテンのMF岡田隆らが揃う。ボランチ候補は6人と豊富で、激戦区に。監督自身が日本代表などで活躍したポジションなだけにリーグ開幕後の采配が気になるところ。

 左SBは新加入のDF中村太亮が2試合に先発し、武器である正確な左足でチャンスを生み出した。CBは新潟で主将を務めたDF大井健太郎、DF森下俊、岐阜から移籍したベテランのDF高木和道らが先発起用された。大井はディフェンスリーダーとして常に声を出しチームを牽引。高木は経験と高さ、森下は俊足を生かし、それぞれコンビを組む大井とともにクリーンシートに貢献した。守備が不安視されている磐田だが、今大会を無失点で抑えられたのは大きい。DF櫻内渚は昨季、チーム最多タイの41試合に先発するなど指揮官からの信頼が厚い。2試合を右SBで先発出場すると、GKへのパスを相手に奪われるなど軽率なプレーもあったが、積極的な攻撃参加で右サイドを何度も往復するなど無尽蔵のスタミナをみせた。鹿児島との最終戦ではCBとしても先発出場している。

 腰痛でキャンプの全体練習に遅れて合流したGKカミンスキーだが、先発した清水戦では安定したプレーをみせており、今季も守護神としての活躍が期待できそうだ。(end)

あなたもサッカーライターになりませんか?

サッカーキング・オピニオンではライター募集中!

サッカーキング・オピニオンに無料メンバー登録するとできること

あわせて読みたい

コメントコメント

yugo

yugo 

ジェイとアダイウトンがJ1でどれだけ通用するか注目ですね。

tsubasa terada

tsubasa terada 

>yugoさん
そうですね!ファンとしては「J2だったから...」とならないことを切に願います笑

コメントはメンバーの方のみ行えますコメントはメンバーの方のみ行えます