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本屋さんに行くたびちょこちょこと買って来て、やっと１６巻まで辿り着きました。
さすがと言うか、やはりというか、村上もとかですね。
タイムスリップ物でも大河ドラマにしちゃうんだ・・・。
もちろんかなりの（ほとんどの、か）部分が創作なんだけど、前作の「龍」もそうだったけど、実際にいた歴史上の人物が絡んでくると、何となくそれっぽい重みが増すというか、本当っぽい気がして読まされちゃうような所はありますね。
西郷隆盛の巨大キャン玉とか、佐久間象山は子供の頃現代にタイムスリップしたことが有ったとか、沖田壮士はからくりマニア？ 勝海舟の女好きもそうだけど、上手い事散りばめて有るので区別が付かないというか、嘘っぽいっちゃあ嘘っぽいんだけど気分的には半信半疑で読み進んでしまう。
人物の出し入れも上手いですね。
本当にいたのか、まったくの創作の人物なのか分からないのがいい。
大河ドラマだけあって、懐かしい人が出てくると何となく嬉しいし。
で、山あり谷ありの谷の造り方も上手いもんだ。
皇女和宮の毒殺がらみで牢獄入りってのは相当無茶だけど、主人公受難のくだりはお約束っちゃあお約束ですかね。
個人的には、谷は要らないと思っているんだけど、山あり山ありではさらっと行きすぎるか？
ペニシリンの結晶抽出が凄いことだってのは分かるけど、勝海舟夫人のくも膜下出血の手術から、果ては輸血までしてしまうってのはさすがにやり過ぎな気もしないではない？ 知識と技術があれば出来るのかな？
でも、野風の乳がんが転移して再発したのは納得でした。
ドラマだと「完璧に治した」ってことだったけど、転移の心配をまったくしていなかったのでちょっと引っ掛かってたんですよね。
そうそう、ドラマはやはり続編もしくは完結編のスペシャルを作るべきですね。
超身勝手解釈でも何でもいいから、坂本竜馬をどうするのか、脳から出てきた胎児の腫瘍はなんなのか、南方仁は現代に戻るのか江戸で生涯を終えるのか、このくらいはちゃんと解決しないと文字通り話にならない。
マンガはその辺もちゃんとしてくれるんだろうな～。
って、まだ続いてるのか？
「龍」みたいに３０巻以上行くんじゃないだろうな～～～。
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